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クリーニングハウス ムーのこだわり

安心安全を極めたいのちを守るクリーニング。

全品水洗い。

合成洗剤、化学糊、ドライ液は使用していません。

まごころ込めてお洗濯。

衣類は、「お客様の皮膚、体の一部」だと考えています。

衣類をお預かりすることは、お客さまの「いのち」をお預かりすることと同じこと、

そんな思いでお洗濯を続けています。

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クリーニングハウス ムー
せんたく工房 無有

代表 高見 明美

​クリーニング師。兵庫県加西市に生まれる。

平成元年、高見ドライクリーニング店を開業。

平成7年にクリーニングハウスムーとしてリニューアルオープン。

平成8年より水質汚濁防止運動や石鹸推進運動など環境問題に取り組み、ドライや合成洗剤を止め、安心安全をモットーとしたクリーニングを目指す。

 

化学物質ゼロを目指して、アトピー性皮膚炎や化学物質過敏症の方にも安心な、全品水洗い衣類のクリーニングシステムを研究開発。

全国各地から宅配便でクリーニング品が多数届くようになる。

石鹸と食材を使った「昔に学ぶ お洗濯講座」を、せんたく工房 無有(むう)として主宰。

食と同じく、日々の洗濯が健康と密接に関わっていること「医服同源」を提唱し、洗濯と健康を結び付けた新しい着眼点の洗濯方法が話題となり、関東方面、九州方面など県外からの参加者も増加。

各地で講演を行い「医服同源」の普及に努めている。

令和6年、食の安心・安全をテーマに食品工房 無有を立ち上げ、「無有さんの干し飯玄米」など長期保存食の販売をはじめる。

「全品水洗い」全国から洗濯物~加西のクリーニング店脚光~
クリーニングハウス ムーは、合成洗剤や化学糊を使わない全品水洗いで、化学物質過敏症の悩みを抱える人から信頼を集めている。今では北海道から沖縄まで全国各地から宅配便で洗濯物が届く。~

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NHK総合テレビジョン

番組名:「あさイチ」で

クリーニングハウスムーが

放送されました。
放送日: 2023年8月2日(水)
とき :8時15分~9時54分

テーマ:「化学物質過敏症について」

化学物質過敏症について1時間の特集が組まれました。患者さんの声や専門医のお話、そして兵庫県加西市に長年、化学物質過敏症患者をサポートしてきた化学物質過敏症に特化したクリーニング店があります・・・と、ご紹介していただきました。

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神戸新聞に掲載されました。
掲載日: 2023年4月4日(火)

私の履歴書

門前の小僧、習わぬ経を読む

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 私がクリーニング業を始めたのは、平成元年のことでした。

その頃、両親は、すでに長年営業していた高見クリーニング店を閉店していました。子供たちが小さかったこともあり生計を立てるために渋々、私がクリーニング業を始めることになったのです。

アイロン一丁と、その当時で四十年ぐらい使って来た古びたドライ機、オープンワッシャー(水洗いの機械)があるだけでした。両親はすでに引退していて両親にクリーニング技術を学んだ記憶はありません。私が子供の頃は、父がアイロンがけをする台の上に登り小さな袖馬にちょこんと座って父の側で過ごすのが日課でした。「門前の小僧、習わぬ経を読む」だったのだと思います。

 小さな頃からドライにまみれて育ち、ドライ無しではクリーニング業が成り立たない、という業界や世間の常識に何の疑問も持たずにいました。

 そして、平成七年三月に建て替えをし「クリーニングハウス ムー」としてリニューアルオープンしました。その頃はまだ、当然のようにドライクリーニング(以下ドライ)をしていました。

ドライクリーニングとは

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 業界内では世界中どこでもドライが当たり前のようになっています。しかし、現場で働く人は、工場内に漂う化学物質臭などで頭痛や吐き気に襲われることが多々あり、特に私などはぐったりとした疲れを常に感じていました。
 水を一滴も使わず、石油や有機塩素系化合物で洗うのがドライだということをご存じですか?ドライ液には、人体に悪影響を及ぼす危険性が潜んでおり、それなのにドライが使われているのは生産性の問題が大きいからです。
 水洗いとドライとでは、天と地ほどの生産性の差があり、水洗いだと色落ちのリスクがあったり衣類がシワくちゃになるため、職人が一つ一つ手間暇かけての手仕上げが必要になります。一方、ドライ液で洗えば色落ちしにくいし型崩れもシワもなく洗い上がり、アイロンがけの手間もほとんどかかりません。クリーニング屋さんがドライをやめ、全品水洗いをすると生活が成り立たなくなるというのが現状です。

ドライクリーニングを止めたわけ

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 私がドライを止めたわけは3つあります。
 一つ目は、お客様への安心安全な衣類のクリーニングのご提供です。真のサービスとは、お客様の生命をお守りする事という言葉にとても共感を覚えました。
 二つ目は、クリーニング工場を健康被害の出ない安全に働ける環境にすることです。発がん性のあるものを扱うので健康被害を受ける可能性があります。安全な職場にならなければ業界の発展は望めないのではないかと考えたからです。
 三つ目は、自然環境を守ることです。
 私がドライを止めたのは、平成八年の秋の事です。きっかけは、クリーニングの業界新聞にあった「世界的に、脱ドライクリーニングが叫ばれている」という一文を見て、ガツンと頭を殴られたような衝撃を受けたことに始まります。 

 その時の私は、スーツやコートなど水洗いをした経験などありませんでしたが、自分が信じた道が正しければ必ず道は開かれるという根拠のない自信だけはありました。そしてドライを止めて全品水洗いの道を選んだのです。その道は先が見えませんでした。そんな真っ暗なトンネルの中にいても、その遙か先の微かな点のような光は見失わなかったことは確かです。

全品水洗い衣類のクリーニング研究所

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 現場の作業環境が安全にならなければ、私たちの業界の発展は望めないと思い、害を訴えるならば、ドライに替わる解決策を準備しないと無責任になると私は考えました。全品水洗いがドライの生産性を超え、生活が成り立つようになればきっと全世界へ広まる、そう思い研究所の立ち上げが必要だと考えたのでした。
 平成十年から六年余りの間、水に洗浄力を持たせた水で石けんも使用しない方法で化学物質ゼロを目指し、研究所を立ち上げるなどして全品水洗いのクリーニングシステムの研究開発に取り組んできました。研究所には、研究員や作業員など常に15人~20人ぐらいは働いてくれていました。
 当時の私は、全世界のクリーニング屋さんにドライを止めて全品水洗いに切り替えてもらいたいとそればかりを考えていました。そうすれば自然環境も良くなり、お客様や働く人の安全も確保できるのではないかと思ったのです。その為には、全品水洗いの生産性がドライの生産性を超えないとクリーニング屋さんは変われないと思いました。水洗いはとても手間暇がかかるので生活が成り立たないのです。

手探りの日々

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 最初は全品水洗いの技術はおろか、何をどうすればよいのかも分からず手探りの毎日でした。お客様からお預かりした大切な衣類にもしものことがあってはいけません。絶対に失敗は許されないという、とてつもない緊張感に胃がキリキリと痛む毎日でした。
 日々のクリーニング作業の傍ら、次々と実験を繰り返しました。色々な種類の生地を買ってきて寸法を測り、どの工程で縮むのか、どんな洗い方が一番適しているのかと細かいデーターを取る作業は、傍目にも気が遠くなるような作業といえたでしょう。

全品水洗いシステムの確立

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 それでもいつしか感覚が研ぎ澄まされ、見た瞬間にこの服は洗濯機で何回まわせば縮み始めるのか、色落ちするかどうか、脱水は何回転で何秒絞れば絞りジワが傷になり始めたり型崩れをおこしたりするのかが見えてきました。
不思議なものです。一点一点それぞれの縮み始める限界が分かるようになると、洗いも脱水もその一歩手前で止めることができるようになります。ほとんど失敗することがないので、まとめて効率よく洗えます。
 水洗機(大型の洗濯機)も自分でプログラミングしました。普通に水洗いすると型崩れを起こしシワくちゃになりアイロン仕上げが大変です。そのようなことがないように脱水の回転数や時間も工夫し、シワや型崩れもほとんどなく水分を抜いて、ふんわり絞り上げる方法を確立したのです。

研究所の閉鎖

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 研究所は、クリーニング工場も兼ねていたので、洗濯に対する意識が変わるきっかけにして頂ければと思い、同業者の見学も多数受け入れていました。海外からの視察も度々ありました。しかし、こちらはなかなか上手くいかず、横やりや嫌がらせに遭うなど、精神的に追い込まれる事態に陥ったことも多々ありました。業界の中から変えていくことは本当に難しいということをこの時、私は理解したのです。
 平成十六年八月に研究が一通り終わったこともあり、研究所を閉めることにしました。
他国で消費者が「高くても安心安全な野菜を選びます」という声を上げた時、農家の皆さんは競い合って無農薬栽培をするようになったと聞いたことがあります。消費者が無農薬野菜を選ぶように「私たちは高くても安心安全(クリーニング)を選びます。」という声を皆さんにあげて頂くことでしか、クリーニン業界をドライから脱却させる方法はないのではないかといつしか思うようになりました。そうすれば、手間暇がかかってもそれに見合った値段付けができるので生計が成り立つようになります。それには、消費者の皆様のご理解とご協力が必要だと考えました。業界内から変えるのが難しいのなら外から変えること、消費者の皆様に働きかけることだと思い研究所を閉めました。

お洗濯講座・講演会活動

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 今は、無理なく自然な形で脱ドライを推進するために皆様に真実を知って頂きたいという思いと、安全なお洗濯の技術をお伝えしたいという思いで、一般の方に向けての講演会活動やお洗濯講座を主宰し実践しています。
 クリーニングに関する世の中の問題意識は、食の問題に比べてまだまだ低いのが現状です。
微力ですが、これからもクリーニング業界がよい方向へ向かう一助になれるように、また、洗濯が私たちの健康を左右する大切な行為だという事をお伝えする為に力を尽くしていきたいと考えています。
 そして今は、田舎の小さなクリーニング屋さんとして、これまで培ってきた経験を活かしながら、コツコツと日々の作業にいそしんでいます。

クリーニングハウス ムーのポイント

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1

Water

人が食べられる物だけを川に流すことで、そこに住む魚や微生物のエサになります。

川に住む微生物が活性化され、汚れを分解して水は浄化されて行きます。

小さな生きものにも優しいクリーニングです。

それは、人にも安全なクリーニングだという証明です。

クリーニングする水は、マイナスイオンたっぷりの洗浄力がある還元水を使用しています。

シミや頑固な汚れ(襟首など)は、部分的に純固形石鹸でブラシを使って前洗いをして汚れを落とします。

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2

edible material

クリーニングをする材料は、出来るだけ「食べられる物」に拘っています。

ワイシャツを糊付けする糊は、トウモロコシの粉を使っています。

糊は毎朝手間暇かけて炊き上げます。

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​クリーニングのプロセス

1

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カルテ作成
発症された経緯や反応される物質など、注意事項を詳しくお聞きします。

2

STORYTELLING

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衣類の健康診断
​シミ・破れ・その他を
確認します。

3

DESIGN

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前洗い
頑固な襟汚れなどブラシを使って部分的に前洗いします。

4

DESIGN

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水洗い
​マイナスイオン
たっぷりの還元水で
洗います。
しみ染抜きもします。

 

5

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トウモロコシで
糊付け

糊付けが必要な衣類はトウモロコシの糊を使用。
糊は毎朝手間暇かけて炊き上げます。

6

STORYTELLING

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乾 燥
立体静止自然乾燥なので衣類が痛むことも少ないです。

 

7

DESIGN

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シミ抜き
残ったシミを
抜きます。

8

DESIGN

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人体で整形
​シルエットが綺麗に
仕上がります。

9

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仕上げ
アイロンがけなど
一つ一つ手作業で
仕上げます。

10

STORYTELLING

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検 品
シミや汚れが残って
いないかなど
検品をします。

11

DESIGN

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包 装
​包装袋はOPPを使用しています。
(化学物質過敏症の方も使用可能です。)

12

DESIGN

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発 送
とうきび由来のガムテープや段ボール箱も特注品を使用。
カルテを見ながら、お客様のご要望に細かく個別対応。お客様とご相談しながら発送の日時を決めます。

Column

「衣服と健康」

衣服は命を包む大切なもの

「医服同源」を提唱しています。

 「食の安全」という事はよく言われるようになり、食に対する意識や関心は随分と高まってきたように思います。しかし、衣服など身にまとう物の質や安全性を考え、関心を持つ人はまだまだ少ないのではないでしょうか。
昔は布地を草木で染めて身にまとっていました。そして木の実やワラ灰など植物を使い洗濯をしました。いつの間にか染料は草木から化学染料に変わり、木の実やワラ灰は合成洗剤に変わってしまいました。

<衣服は大薬なり>
 紀元前三世紀ごろの古代中国の儒教経典『四書五経』の中に「草木根皮これ小薬なり。鍼灸これ中薬なり。飲食衣服これ大薬なり。」とあります。衣服を身にまとうという行為は飲んだり食べたりする事と同じくらい、大切な事だと思います。皮膚は人の身体の中で最大の臓器であり、極めて重要な役割を果たしています。私たちの健康を考える時、「食」と並んで皮膚を包む「衣服」はとても重要です。食の質や安全性に関心を持つのと同じように、身にまとう衣服の質や安全性に関心を持つ事は、私たちの健康を考える上でとても大切な事なのです。『医食同源』と言われますが、『医服同源』とも言えるのではないでしょうか。

<内服と服用>
 薬を飲むことを「内服」または「服用」すると言いますが、わざわざ内服と服用を分けてある事をみれば「内服」は薬草を飲んで病を癒す事で「服用」とは薬草で染めた衣をまとって病を癒す事ではなかったかと思われます。男の子には藍で染めた衣を着せました。藍には抗菌、排毒、抗紫外線、鎮静、マムシ除けなどの効果があります。そして女の子には茜で染めた衣を着せました。茜は浄血、造血、保温、細胞の活性化などの薬効があります。 また、わざと染料が落ちやすいように赤ちゃんの産着を染めてそで口をしゃぶらせる事で薬効を与えたと言われています。古の人々にとって「衣を身にまとう」という事は、寒さを防ぐだけでなく、命にかかわる切実な問題だったと思われます。

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<皮膚の役割〜皮膚は最大の臓器〜>
 衣服が直接ふれる皮膚は、人の体の中で最大の臓器であり、その役割はとても重要です。しかし、多くの人は皮膚が臓器だという概念をお持ちではありません。皮膚は体温調節をし、老廃物を出し、呼吸もしています。また快・不快を感じ体外の情報をキャッチするセンサーとしての役割もあります。これは受精卵の細胞分裂の時、外胚葉から脳と皮膚に分かれ、元は脳と皮膚は同じだからということです。 肌が触れ合う時、信頼のホルモン、オキシトシンが分泌され、皮膚と脳は密接につながっていると言えます。このように皮膚は免疫系、内分泌ホルモン系、自律神経系と深いかかわりがあります。合成洗剤やドライ液(石油系や塩素系の薬品)で洗った衣服を身にまとうと、皮膚からの不快な情報は脳に伝わり、ストレスとなって免疫反応や精神面にも大きく影響を及ぼします。

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<皮膚からの吸収>
 皮膚には異物の侵入を防ぐバリアの役割があります。しかし、化学物質の分子量が3000以下の物は皮膚のバリアを簡単に通過します。そして800以下では細胞まで入り込みます。ちなみに合成洗剤などに使用されている界面活性剤であるノニルフェノール(環境ホルモン)の分子量は200で、使用した化学物質の一部が簡単に体内に入ってしまいます。

<衣服の安全性>
 衣服は命を包む大切なものです。その大切な衣服を合成洗剤やドライ液(石油系や塩素系の薬品)で洗い化学物質づけにする事は、とても危険なことです。衣服は皮膚と同じ扱いをするべきだと考えています。皮膚は人の体の中で最大の臓器です。安全な食材、顔や体を洗う物を選ぶのと同じように衣服を洗う材料も安全な物を選ぶべきだと思います。私たちの健康を考える上で、食と同じように衣服の質や安全性を考え関心を持つことは、とても重要な事だと考えます。

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